#16

公園の広葉樹を見やると,散り際のスパースな紅葉が冬の斜陽を受けてさらに黄金に輝いていた. 風に吹かれると反射してキラキラと落ちていく. 銀杏の落葉は少し先だから,まだ黄色い塊として聳えていた.

銀杏が散り始めたら,アドベントカレンダーを取り出してもみの木を飾るんだよな. 上京してからやってないけれど,脳裏に講堂の背の高いクリスマスツリーが過ぎる. 自分の生まれた季節がなんだかんだ好きらしい,